アメリカに住むのには運転が不可欠

アメリカに住むのは、運転が不可欠です。ニューヨークなどの特殊な都市への留学でない限り、車がないというのは足がないのと同じくらい不便になります。一番近くのスーパーに行くのも、友人が出来てパーティーに誘われても、病院に行くのもすべて車で行かなければなりません。英語力も大切ですが、とにかく運転が出来なければ暮らせないのです。

私は運転音痴です。アメリカに夫の駐在でしばらく住むことが決まってから、ペーパードライバーだったので、日本の教習所に行って練習しました。教官にアメリカに行ったら今のままでは間違いなく、事故を起こすといわれるくらい酷いものでした。

でもとにかくアメリカに住むことになりました。最初は夫に車に乗ってもらいましたが、生活が始まってとにかく1人で何でもしなくてはなりませんでした。子供の学校の送り迎えなども車でしました。アメリカで知り合いの人に、歓迎会をするので家に来てほしいと言われました。ほんの車で30分ということですが、初めて行く場所はとても私には怖くて仕方がありませんでした。でも頑張ってその人の家に着きました。

問題は帰りです。何を勘違いしたのか高速に間違えて乗ってしまったのです。アメリカの高速の多くは、無料です。でも降り方がどうしたらいいのかわからなくて、途方に暮れました。速度を落とせばクラクションが鳴りました。心臓が高鳴りました。このまま事故になってしまうのではとも思いました。ついに「出口」という文字を見つけて、とにかく高速から降りることが出来ました。どうやって自分の家に帰ったのかは覚えていません。とにかく命の危険すら感じた怖い経験だったのは覚えています。まさに命からがらの思い出です。

アメリカはとても良いところです。今でも楽しかった思い出が忘れられないくらい、素敵なこともありました。でも日本に帰国が決まった時には、もう運転しなくてもいいということに安堵しました。

アメリカは大きな都市であれば、車を使わなくても留学などが出来るところは沢山あると思います。でも運転は出来たほうが、アメリカ生活は快適です。語学力と共に運転技術が求められるのが、アメリカです。留学などに行く際には語学の勉強と共に、運転の練習をしてから行った方が良いと思います。